2013年 4月 4日

この日のニュースで、「長期国債やETFの買い入れ額は市場の予想上限さえ上回ったことで、ドル/円は2円以上円安に振れ、約200円安だった日経平均は272円高まで急反転。」と報じられ、10年債利回りが史上最低水準を更新したことに驚いた市場は、「黒田日銀バズーカ砲」と呼んだ。

 なぜ驚いたのかといえば、黒田東彦日銀総裁は就任から2週間しか経っていないことと、購入可能資産は乏しいはず、と市場関係者は考えていたからである。

 専門家と自称する評論家たちは、いつも予想が外れると「サプライズ」というが、この手の評論家たちの論調が正しい結果につながることなどほとんど無い。

 しかしながら、デフレ解消に放ったバズーカー砲も、その市場の驚きとは裏腹に期待ほどには回復していない。

 そして、約半年後

2013年9月3日「黒田バズーカ」は空砲だった。

 と報道される。

 黒田東彦日銀総裁の「量的・質的金融緩和」政策の発表で株式市場だけは爆発し株価は急上昇。

 日銀の国民に対する心理作戦は具体的な波及経路が開かず一般国民には浸透しない。

 金持ちギャンブラーに少し早いクリスマスプレゼントが降り注いだに過ぎない。

 一般銀行の中小企業への貸し出しが増えるだろうという期待も資金需要がないから効果無し。

 また、バラまいた円もギャンブラーは預金と投資資金で市場には出ていかない。

 今の時代、日銀の心理戦略では実体経済が改善する保証は無いと考えているので、市場を日銀がコントロールすることは難しい。

 要するに、黒田総裁のバズーカー砲は的を外したのだ。

 が、しかし、まだまだ砲弾はあるようです。。。

2014年11月8日「黒田日銀総裁バズーカ第二弾発射」

このとき、どこの新聞だったか忘れましたが、どこかの記者が「バズーカは砲弾を発射するとき、背後へ猛烈な爆風を噴出しますから、前の標的ばかりでなく、後方にも注意を払って撃たないと危ないでしょ。人が居たら大変。吹き飛ばされてしまいますから。」みたいなことを書いてた記事を読んで笑った。

 この記者の例えを引用するなら、バズーカ砲の後方には国民生活があって、黒田バズーカーの発射威力で一般国民に甚大なる被害が生じてしまうということです。

 どーも、ここまでやると「やっぱりな」という話ですよ。

 国際ゲーミング協会の記事やセミナー勉強会でも時々取り上げていますが、黒田安倍コンビの「まずは自分たちから金持ちになって、そのあと末端の国民について考えよう」という発想がハッキリ見えてきます。

 安倍総理と黒田総裁の密会で、「我々が裕福にならなければ国民を裕福にできない〔笑〕」という話合いがあったとしか思えませんね。

 政財界の理屈は現実経済では成り立ちません。

 日本の総理と日銀総裁が胴元になってマネーゲームを仕掛けた訳ですから、そのゲームに参加できるのは限られた人たちになります。

 一般国民はジッと我慢の子ですが、バズーカー砲の逆風は一般国民に向かって飛んでいることに気がついていないんですから困ったものです。

 本来なら、日銀がバズーカー砲を撃つ前に、政府が先導して中小企業や国民が得られる基となる需要を創出する必要があったのです。

 恐らく政府も日銀も同じような心理作戦を打っているので、全国の国民が「将来値段が上がるものばかりだから、高額なものは今全部買っておこう」と、アホな中国人が秋葉原に殺到する光景を日本国民にも描いたに違いありません。

 ところが、今の日本人、というより20年前ら日本人は、「将来は物が高くなった買えなくなるから、今は金を貯めよう」という考え方をする人が多いんですね。

 実際4月から消費税率がアップして「こんなに上がったのか」と実感して消費を抑える行動になっています。

 

 どうでしょうか?

 やはり、将来の社会保障を政府に依存していては手遅れになってしまう気がしませんか?

 NPO-CASINOを早期実現させて、最低限の社会生活保障費は自分たち地域住民で確保する必要が有るのではないでしょうか。

 どんどんバズーカー砲を放って、消費税増税して、あらゆる物に税金をかけて行くことは財政再建には有効な手段ではありますが、民主党政権になる前から議論されている「税収と一般歳出のギャップを如何に埋めるか」という根本的収支の改善が放置されままでは「大量の国債残高処分問題」が起きて収拾がつかなくなるでしょう。

 多くの政治家や投資家が得た資産の見返りに放ったバズーカー砲の残骸処理は間違いなく国民が税金で負担することになります。

 当然ですが、官僚や政治家の生活費も国民の100%税金ですよ。

 常に官僚は、国債の償還資金は税収から国民が負担するものだと考えているのです。そして、常に「次世代負担論」が出て評論が食べて行くことができるんです。

 どこに一般国民が隙いる余地があるんでしょうか?

 そして、先月ですが、「黒田バズーカ2でボロ儲け 笑い止まらぬ閣僚と経営者」という話になりました。

2014年11月10日の日本経済新聞は、「“黒田バズーカ”が株長者にどれほど恩恵をもたらしているか。先週末7日の株価(終値)をベースに試算したところ、目を疑いたくなるような大儲けぶりが明らかになった。」と書いています。

 さらに、日経ネットでは、「株好きとして知られる塩崎厚労相。安倍政権発足時の保有株の資産価値は4633万円だったが、現在は7264万円にハネ上がっている。安倍首相は906万円が1274万円、麻生副総理は5047万円が6974万円、甘利経済再生相は1047万円が2369万円だ。竹下復興相はナント、5億円近くも資産価値を増やした。昨年4月のバズーカ1号で、保有株の含み益はかなり増加していたでしょうが、10月31日のバズーカ2号によってベラボーに増えたはずです。2号が放たれる前日の30日と7日を比較すると、石破地方創生相は181万円増、山谷国家公安委員長は858万円増だ。たった1週間で1000億円増も・・・」

という記事が流れましたね。

国際ゲーミング協会のニュースでも紹介しました。

また、株式評論家の倉多慎之助氏は「閣僚以上に経営者はものすごいですよ。数十億円単位で資産を増やしたと思います。ファーストリテイリングの柳井社長の資産価値は、たった1週間で1067億円増えた。楽天の三木谷社長は403億円増、トヨタ自動車の豊田社長も25億円増。政権発足時と比べると、ソフトバンクの孫社長は1兆円以上も増加。柳井社長は5000億円近くアップしましたよ。」と話し、証券アナリストは、「コロプラのように、金融緩和とは関係なく、事業拡大によって株価を上げた企業は多くあります。ただ、政府・日銀がつくり出す官製相場の後押しがあるのは間違いない。円安が急ピッチで進行している時期に、何の前触れもなく、突然、2人が会ったのです。それだけで為替や株価は動きます。それを見越した上での姑息な“アベクロ密談”としか思えません」とハシャギ気味です。

 大金持ちだけが潤う黒田バズーカの正体ですね。

 このまま市場が進み年内に120円を超えるよなことがあれば、猛烈な輸入インフレに襲われて、庶民生活は大変なことになりますよ。