以外と思われる方もいるかもしれませんが、

アメリカの大都市ニューヨークは最近までカジノは非合法州でした

 去年ニューヨークは州の財政難を理由にカジノ合法化というニュースが日本でも一部話題になりましたが、そのニュースの多くは日本人の考える「カジノ」というフレーズで一括りにされていますが、日本人には少し誤解を与えかねないものです。

 国際ゲーミング協会としは「カジノゲーム」と「商業的ギャンブルカジノ」は分けなければならないと考えています。

 ここでいう、「商業的ギャンブルカジノ」は、簡単に言ってしまうと「マシンゲーム」のことです。日本でいう「パチスロ・パチンコ」が合法化されたということです。

 以下関連ニュースの内容

 『昨年の11月にニューヨーク州で行なわれた住民投票で、既存の9つのギャンブル施設に加え、新たに7つのカジノの建設が承認された。

 こうした状況はニューヨーク州に限ったことではなく、近年、ほかの23州でも、アメリカ先住民の経営するカジノとは違う、商業的ギャンブル施設が合法化され認可されている。

2004年以降、26のカジノがオープンし、さらに少なくとも現在12の施設を開発中。産業が廃れた都市やさびれたリゾート地、そして都市中心部へとカジノが広がっていく状況に伴い、低所得層のあいだでギャンブルをする人の割合が増える。米国経済の二重構造化が進む中、カジノ業界のリーダーたちは利益を上げる対象を富裕層だけに絞る必要はないということに気がついた。少額・短期・無担保融資、購入選択権付き商店、サブプライム・クレジットカード、自動車の所有権を担保とする融資、税還付見越融資などは、どれも低所得者層から高い利益を搾り取るために発達してきたものだ。新たに制定された州認可のカジノも、同様の手法によるものである。』

 

 要するに低所得者の些細な趣味として『ストッロマシンを定着させるためのカジノ』という訳です。

 日本でも被害が大きかったサブプライム問題と同様の手法で、こんどはカジノが利用されようとしているんです。

 このあたりに「カジノ=悪」とイメージ付けられる要因があります。

 ニューヨーク州立バッファロー大学の研究チームが調査したところ、「ギャンブルが低所得層のアメリカ人に搾取的影響を及ぼしてる」ということを示す新しい証拠をつかんだそうです。例えば、「商業的ギャンブル施設を運営する民間企業は、低所得層をターゲットとするために敢えて低所得層が多く住む地域から10マイル(=16キロ)以内に施設を複数配置している。」この様なビジネス的手法は日本でもコンビニなどが行っていますが、その効果は即効性にも優れ、明らかに低所得層のギャンブルを行う人の割合と商業的カジノに行く頻度が上がっていることが判明したということです。

 また、同時に「スキルの要らないスロットマシンでのギャンブルを好む女性や高齢者が増えている」その要因として、商業的カジノは機械〔マシン〕が相手〔人間のディーラーが存在しないカジノ〕なので、ルールーやマナーを必要としないために「行きやすくなった」ことが挙げられます。「スロットマシンの便宜さ」が、近年のギャンブル依存症患者増加の最大要因なんです。

 このことからも、国際ゲーミング協会では、改めて「カジノゲーム」を見直すべきだし、人間同士のコミュニケーションに必要なマナーやルールを学ぶ良い機会だと捉えています。

 近年の目覚しいコンピューター技術の発達で、世の中が便利になる一方で、「人と人」のコミュニケーションが稀薄になっていっていることは多くの人々が感じていることです。

 しかし、人との接触を避けて生きていくということは、即ちトラブルや嫌な思いをしなくても済むという考え方が浸透している時代でもあり、そのことがイジメの原因や職場放棄、不登校を自己容認する理由になっていることも事実です。

 国際ゲーミング協会のゲーミングスクールの目的の中には、引きこもりや対人障害を持つ人たちが社会との関わりを持つきっかけにゲームを利用するカリキュラムがあります。

 いきなり人間と直接対話するのではなく、ゲームを介して徐々にルールーやマナーの大切さを学び、人間コミュニケーションを受け入れてもらうというものです。

 国際ゲーミング協会が誘致したい「カジノ」とは、そういったものです。

 中世ヨーロッパの貴族達は、カジノゲームによって人間の質と品格を見極めるビジネスアイテムとして活用し、コミュニケーションによって多くの戦争を回避することもできました。

 皮肉なことにカジノは、その戦争によって排除されたり利用され悪いイメージが広がりましたが、数百年も変わらず続いているカジノゲームには、それなりの良さも存在します。

 特に国際ゲーミング協会が問題視するのは、一般的に言うカジノゲームというのは、大きく2つに分類して議論されなければならないということです。

 名称が同じであっても、その内容やビジネススタイルが全く違うということを理解しなければなりません。

 

 近年アメリカを中心にヨーロッパにも波及し、今や日本もその影響力を無視できない状況にあります。

 その商業的カジノの手法は、初心者に少額で賭けさせて、1ヵ月、もしくは1週間の間隔で数回ゲームを行うように仕向けます。

 カジノ業界でよく使われる「コンプ」や「ジャンケット」など複数の細かいサービスで何年間も低所得者マシンゲームを継続させるようなパターンを仕組んでいます。マシンゲームでのビジネが成功する鍵がこれを実践させることなので、人間のディーラーと遊ぶカジノゲームとは似て非なるものです。

 商業的カジノは基本的にスロットマシンを柱としたマシンの賭博場です。最近のマシンは高度にコンピュータ化されていて、継続的、かつ、反復的に賭けができるようにプログラムされているので、依存度が高くなります。

 商業的カジノの企業が目標としているのは、プレイヤーを一度に破産させることではなく、彼らのマシンの前にいる時間を長引かせることだ。ストッロマシンのリズムやテンポ、音響効果を巧みに利用する心理商法で依存度を高めていく。

 当然機械ので店が設定している利率内でしか勝てないのですが、たまに少額の勝ちを与えても少しずつ負けは増えていく。更に、数人が大負けすると、誰か独りが大勝ちし、それをハウス側がPRすると、いつか自分の大勝ちして負けを取り返せると思うようになる。

 マシンゲームのギャンブルというのは、そこに行くことも、そこでゲームをする目的も勝ち負け賭博の結果しかないのです。

 この手法で運営企業はマシンに設定した目標を簡単に達成できる。

 このような近代マシンカジノに雇用の創出も社会的還元も必要ない


 ハイテクの専門家として知られるマサチューセッツ工科大学のナターシャ・ダウ・シュール教授が書いた権威ある研究書に、「ギャンブルの機械設計は、ギャンブラーたちは没頭させると、勝つことよりも、ゲームを続けることに関心が向くようになる」と書いています。

 更に、その具体的な手法についても幾つか取り上げられていますが、例えば「コンピュータ化された「マシン」が金を搾り取る方法のひとつは「ニアミス」を作り出すことだ。これは、スロットマシンのスピンするマークが、勝ちになるラインのわずか1つ上か下で止めるもので、「あ~、残念。もうちょっとで勝ちだった」と思わせることで、さらにゲーム続けるよう促すのだ。」と言ってますね。

 パチンコに行ったことのある方ならこのような経験に心当たりがあるんじゃないでしょうか?

 商業カジノのスロットマシンは、ペニー(約1円)単位からの賭けることができる「少額マシン」を置き、ギャンブルという認識ではなく、気軽に遊べることを魅力のひとつとしています。しかし、ペニー単位の賭けでも、スピンごとに複数のラインにペニーを何百回も続ければ多額の損失を招くことになります。

 なぜなら、機械には絶対に勝つことはできないからです。

 プレイヤーがマシンに勝つことがあれば、商業カジノ成り立たなくなります。

 従って、マシンゲームは、ルールやマナーが必要なく、ディーラーもいないので、簡単、手軽にギャンブルに参加できます。

 このことが「カジノの被害は最低所得層に甚大な損害を与える」と言われる要因であり、依存症患者が増加する原因でもあります。

 ここで間違ってはならないことが、テーブルゲームのカジノとは違うということを知って頂きたいと思います。