トナム政府グエン・タン・ズン首相は、フーコック島でのカジノリゾート導入計画を承認した。
フーコック島というのは、ベトナムの経済特区に指定され開発が進んでいる地域で、ベトナム、カンボジア、タイの沿岸部に位置している。
今回のカジノ誘致は、グエン・タン・ズン首相が海外からの投資を狙ったもので、40億ドル以上の投資を求められている。
年明けの報道では、2千台のマシンゲームとテーブルゲーム400台を想定し、30年間のライセンス契約を条件とすることなどが報じられている。
近年の大型リゾートカジノ建設に目をつけたグエン・タン・ズン首相の目論見は理解できるが、テーブルゲームを400台設置するのであればディーラーを含むカジノフロアで従事する人材育成が急務となる。
もちろん日本も同様だ。
外資系カジノ事業者の投資をあてにする場合、ベトナムと日本との違いは、ベトナムは、外国人を対象としたカジノは現在でも存在していることと、人口が約9,250万人と少ないことだ。
外資系カジノ事業者のメリットはほとんど無いといえる。
これまでもそうだが、ベトナムのカジノでテーブルゲームを拡大するのは難しいだろう。